静岡県内で幅広く行われている行事です。
初めての誕生日、よちよち歩きを始めた子どもの背中に風呂敷で包んだ一升分の丸餅を背負わせて歩かせます。
一升という大きさには「一生食べ物に困らないように…」「一生すこやかに過ごせますように」という想いが込められています。
また、子どもに一生の重みを感じさせるという意味合いも含まれているとも言われています。
お祝いの仕方は各家庭によってさまざまですが、遠州地方では家族や親族、ごく親しい方を招いて行われることが多いようです。
丸餅を使うのは、「丸く育つ」「円満な一生」などの願いが由来となっています。
本来は一升分を一つに丸めて使っていましたが、最近ではお餅の大きさも多様化しています。
昔ながらの一升分を丸めたもののほか、バランスを取りやすいように五合づつのお餅を二個に丸めて前後に背負う形もあります。
また、現代の生活に合わせて、食べやすくて日持ちのする小さな丸餅を一升分リュックに詰めて背負う形も増えて来ています。
※当店でも、一升餅のご予約を承っております。